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粘土瓦

屋根《粘土瓦》

現象1 アスファルトルーフィング(防水紙)の破れ

なぜこうなるの?(原因)

日射熱による防水紙の収縮や、経年による防水紙可塑剤(かそざい)の抜けにより防水紙が硬化し、破れに至ります。

メンテナンスを必要とする判断基準

防水紙の設計対応年数が約30年であるため、30年目を目安に防水紙の張り替えを検討します。

屋根葺き替え工事のメンテナンス方法

※イラストはイメージです。実際の工事では足場対策が必要となります。

まず古い屋根を撤去しましょう

古瓦剥がし作業 → 古瓦降ろし作業 → 瓦桟木の撤去作業 → 防水紙の撤去作業 → 廃材の分別・運搬・処理 屋根面の清掃

野地板は傷んでいませんか

屋根・野地板の点検 → 野地板の修理・張り替え(木工事) → 防水紙敷き工事(防水工事) → 板金工事

新しい屋根を施工しましょう

新しい瓦の搬入 → 瓦桟木打ち工事 瓦揚げ → 瓦葺き 仕上げ

現象2 野地板への雨水浸入

なぜこうなるの?(原因)

自然災害(地震、台風、強風)などの影響で瓦が破損、ずれなどをおこし野地板へ雨水が浸入します。

メンテナンスを必要とする判断基準

小屋裏点検口により目視にて、雨水浸入跡などを確認した場合は、早めのメンテナンスが必要です。

屋根葺き替え工事のメンテナンス方法

※イラストはイメージです。実際の工事では足場対策が必要となります。

まず古い屋根を撤去しましょう

古瓦剥がし作業 → 古瓦降ろし作業 → 瓦桟木の撤去作業 → 防水紙の撤去作業 → 廃材の分別・運搬・処理 屋根面の清掃

野地板は傷んでいませんか

屋根・野地板の点検 → 野地板の修理・張り替え(木工事) → 防水紙敷き工事(防水工事) → 板金工事

新しい屋根を施工しましょう

新しい瓦の搬入 → 瓦桟木打ち工事 瓦揚げ → 瓦葺き 仕上げ

現象3 野地板の腐食

なぜこうなるの?(原因)

漏水により、野地板が湿潤し、その状態が長く続く事により、野地板が徐々に腐食します。

メンテナンスを必要とする判断基準

住居天井裏への漏水現象および小屋裏点検口より目視にて腐食を確認した場合は、早急に補修が必要です。

メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)

メンテナンスの方法

大幅な屋根改修(躯体の改修含む)が必要となります。

よくある質問

Q1 雪止めの必要な地域と、後付けは可能か?

A1

雪止め金具を後付けしたいなどのご要望がありましたら、後付け金具などもありますので、くわしくは住宅メーカーにご相談ください。

Q2 漆喰(しっくい)の補修方法について

A2

漆喰も経年変化や、自然災害(地震や強風による揺れなど)により破損する場合があります。漆喰工事は屋根業者の専門工事であるため、破損を確認した場合は早めに住宅メーカーにご相談ください。

Q3 粘土瓦単体の耐久性は

A3

粘土瓦単体としては、耐久性が高く、劣化はおこりにくいと言われています。しかし、飛来物などの影響で部分的に割れたり、地震などの揺れなどで瓦がずれたりする場合がありますので、状況により部分交換が必要となります。

Q4 瓦の葺き替え時の際、瓦は再利用できるのか?

A4

粘土瓦の場合、瓦自身の劣化は陶器の特性上劣化はおこりにくいため、葺き替えの際は再利用も可能です。しかし、葺き替え作業中に破損することも考えられますので全てを再利用することは困難であることが一般的です。また同じ瓦が数十年あるとは限りませんので、代替品が対応できるのかも事前に確認する必要があります。くわしくは住宅メーカーにご相談ください。

豆知識

粘土瓦の特性について(色むら、ねじれ、ピンホールなど)

色ムラは粘土成分違いや、気圧気象条件による焼成内窯内雰囲気により発生するものであり、ねじれやピンホールも焼物特有のバラつきによるものです。品質には問題ありません。

釉薬瓦や陶磁器の貫入ひび割れについて

瓦や陶磁器の表面に現れる細かいひび割れのことです。これは陶磁器特有の現象で生地を焼いて焼結させる場合、粘土と釉薬の収縮率の違いによるものです。これは製品生地までの亀裂でなく製品の品質(漏水・強度など)には問題はありません。

釉薬(ゆうやく)とは

素焼きの陶磁器の表面にかけて使用する、装飾と水分の吸収を防ぐために用いる一種のガラス質のものです。主成分は珪酸塩化合物で、つやぐすり、うわぐすり、とも言います。この釉薬を瓦に塗り焼成したものを釉薬瓦と言い、一般的によく使われる瓦として流通しております。

自然災害などでの瓦の破損

台風時の飛来物で瓦が部分的に割れたり、地震などの揺れなどで瓦がずれたりする場合があります。状況により部分交換が必要となります。