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サッシ・網戸

外部建具《サッシ・網戸》

現象1 サッシ・網戸がスムーズに開閉できなくなってきた

なぜこうなるの?(原因)

サッシ・網戸戸車の劣化によって発生します。

メンテナンスを必要とする判断基準

サッシ・網戸の開閉時に異音が発生したり、重くなってきたらメンテナンスが必要です。

メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)

そのまま使い続けると、戸車がサッシレールを傷つけてしまいますので、早めに戸車を交換しましょう。
サッシレールが傷ついてしまってから新しい戸車に交換しても、今度はレールによって戸車が傷つき、さらにその戸車がレールを傷つけてしまい、最終的にサッシ本体の交換が必要になる場合もあります。

メンテナンスの方法


●サッシレールにゴミや水・ホコリなどがたまっていたら掃除をして取り除いてください。
●建付け調整は、サッシ障子の下にあるプッシュボタンを外し、戸車の調整ネジを回して戸車の高さを調整してください。

現象2 クレセントがガタついてきた

なぜこうなるの?(原因)

クレセントの取り付けビスの緩みや、クレセントの掛かる位置がずれてくることによって発生します。

メンテナンスを必要とする判断基準

クレセント本体がグラついてきたり、クレセントの掛かりが軽くなったり重くなってきたらメンテナンスが必要です。
クレセントのメンテナンス方法はこちらも参照ください。

メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)

クレセント本体が破損して、鍵が掛からなくなります。

メンテナンスの方法


●クレセント本体がグラついてきたら、取り付けビスの増し締めをしてください。
●クレセントの掛かりが悪くなってきたら、取り付け位置の調整をしてください。
●サッシの建付けが悪い場合は、戸車の上げ下げで調整をしてください。

現象3 網戸の網が切れてきた

なぜこうなるの?(原因)

網戸の劣化により縦糸や横糸が途中で切れたり、網に物をぶつけてしまい糸が切れた場合におこります。

メンテナンスを必要とする判断基準

●網戸の糸が切れてきたらメンテナンスが必要です。

メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)

●網戸の網が破れて穴が開き、虫が入ってくるようになります。

メンテナンスの方法


網戸の穴開きが小範囲の場合は、網をパッチワークのように張り付けます。
網の破れが大きくなってきたら網を交換します。

よくある質問

Q1 サッシビートが剥がれてきたがどうしたらいいの?

A1

サッシのガラスを押さえているサッシビートは劣化してくると、弾力性がなくなり途中で切れたり縮んでしまうことがあります。サッシビートが縮んでしまうとビートの繋ぎ目が開きすき間が発生し、この隙間から雨が入ってきてしまうことがあります。
すき間が小さい場合は、シリコンシーリングによってすき間部分をシールする補修ができます。
サッシビートが途中で切れたりすき間が大きい場合は住宅メーカーに修理を依頼してください。

Q2 複層ガラスに交換できますか?

A2

単板ガラス用のサッシにアタッチメント式の交換用複層ガラスが装着可能ですが、古いサッシで装着できないタイプもありますので住宅メーカーにご相談ください。
交換用複層ガラスには、6mmの空気層(3mmガラス+6mm空気層+3mmガラス)までを入れることができますが、それ以外も装着できるタイプもありますので住宅メーカーにご相談ください。

Q3 複層ガラスの中が結露した場合はどうしたらいいの?

A3

複層ガラスの空気層には外からの空気が入らないように加工してありますが、この加工に使用する封着剤(シール剤)が劣化することで外部からの空気が中に入ってしまうと、水蒸気により内部結露が発生します。
この結露により複層ガラスの中に曇りが発生したり、結露した水分が下にたまってしまうこともあります。
なお、内部結露が発生した場合には、封着剤の部分的な補修や、吸湿剤の入れ替えなどはできないため、複層ガラスを交換することになりますので、住宅メーカーに依頼をしてください。

豆知識

結露の『メカニズムと防止対策』について

窓ガラスやサッシ部分の結露は、室内外の温度差が大きく室内の湿度が高い場合に、自然現象として季節を問わず発生します。したがって断熱サッシを使用しても室内外の条件によっては結露が発生する場合があります。
結露を抑えるためには、低温部分を作らず、室内の湿度をできるだけ低くすることが大切です。どちらか一方だけに気を付けても結露を防ぐことはできません。換気扇、窓を開けるなどして十分換気をおこない、湿った空気を外に出すことで室内の湿度はぐっと下がります。

網入りガラスの割れについて

網入りガラスの中に入っている金網が、何らかの原因で錆びた場合金網の金属が膨らんでガラスが割れます。
ガラスの切断面は金属が露出していて錆びやすくなりますので、切断面を錆止め塗料で塗装しても経年劣化により錆が発生します。
とくにガラス底辺の角部分は、サッシ枠の底辺部分に雨水などがたまり錆が発生しやすく割れる場合があります。

熱割れについて

窓ガラスに直射日光を受けると、照射された部分は吸熱のため高温となり膨張します。一方、周辺のサッシにのみこまれた部分や、影の部分はあまり温度上昇せず、低温のままになります。
この低温部は高温部の熱膨張を拘束し、結果としてガラス周辺部に引張り応力が発生します。この熱応力は、被照射部と周辺部の温度差、すなわち板内温度差に比例し、ガラスのエッジ強度を超える引張り応力が発生すると熱割れとなります。
ガラスが熱で割れることを「熱割れ」と呼んでいます。