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浴槽・床・壁

浴室―浴槽・床・壁

現象1 浴槽に水がたまりにくくなった。もしくは水がたまらない

なぜこうなるの?(原因)

①ゴム栓式→ゴム栓自体の劣化により水が漏れるようになります。排水栓にゴミが溜まっているもしくはゴム栓・排水栓のパッキンが劣化している可能性があります。
②ポップアップ式→栓を踏まれて壊れたり、劣化によるワイヤ-の伸びや摩擦による作動不良が原因となります。

メンテナンスを必要とする判断基準

目視で浴槽の水が漏れていることが確認された場合。
・表面にひび割れがある
・追いだき口(循環口)のガタつき・破損がある
・追いだき口(ジェット吸込部)の安全カバーが破損・紛失している

メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)

水量が足りない状態でお風呂を焚くと、空焚き状態となり風呂釜が破損し、最悪の場合は火災などの事故につながる恐れがあります。

現象2 シーリング材が切れた。もしくは剥がれた

なぜこうなるの?(原因)

浴室の壁と浴槽や床、天井の継ぎ目のシーリング材は浴室内の状態やお手入れの頻度にもよりますが、ご使用開始5年を経過した頃から劣化が進みます。乾燥状態が続いたり、シーリング材に影響する洗浄剤の高頻度の使用などにより切れたり、剥がれたりすることがあります。

メンテナンスを必要とする判断基準

シーリング材が切れたり、剥がれたりした場合。
(劣化は「やせ」や「切れ」という形で目視できますが、その時点では漏水などが発生している可能性もあるため、日頃のお手入れ時やカビを除去する際に注意しておく必要があります。)

メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)

「やせ」や「切れ」が確認された時点ではシーリングの継ぎ目から漏水している可能性が高いため、直ちに打ち直しを行ってください。また劣化だけではなく、壁や天井に歪みが生ずるとシーリング部が影響を受け、剥がれたりすることがあります。そのため定期的にシーリング材は打ち直しを行ってください。

現象3 浴槽排水のはけが悪く、流れが遅い

なぜこうなるの?(原因)

排水口が詰まっている可能性があります。排水トラップにゴミが詰まっていたり、ヘアキャッチャーに髪の毛が大量に絡んでいたりすると、浴槽の排水のはけが悪くなります。

メンテナンスを必要とする判断基準

排水のはけが悪く、流れが遅い場合。
(排水口の詰まりは、定期的なお手入れ(掃除)で予防できます。排水口やヘアキャッチャーは週に一度はゴミや髪の毛を取り除いてください。なお、お手入れのあとはすみやかに元の位置に戻してください。)

メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)

日頃のお手入れを怠るとたまった汚れを落とすのに大変苦労するばかりでなく、ヌメリがこびりついて頑固なカビとなり、セルフでのお手入れでは対処できなくなる可能性が高くなります。

メンテナンスの方法

取扱説明書にしたがって、排水口部分の部品を取り外してお手入れください。

よくある質問

Q1 浴槽と壁などの継ぎ目に使用しているシーリング材に頑固なカビが発生。どの様に対応すれば良いか教えてください。

A1

これはシーリング材にカビが発生するのではなく、表面に付着した汚れにカビが発生するのです。
浴室用中性洗剤をつけたスポンジでこすってみてください。
それでも落ちない場合は、市販のカビ取り用洗浄剤をかけて10分ほど放置します。
その後、水で洗剤を十分洗い流してから、水分をふき取ります。上記手順でもカビが残る場合は、同じ手順を数回繰り返し行ってください。
但し、それでも落ちないカビの場合は、表面だけでなく中の成分までカビが浸透しています。こうなると完全に取り除くことはできません。どうしても修復したいという場合は、新たにシーリング材を打ち直す必要があります。お買い求め先にご相談ください。
 
注)市販のカビ取り用洗浄剤は塩素系のものが主流です。この種の洗浄剤を使用する場合には洗浄剤に記載の「使用上の注意」にしたがい、誤った使い方は絶対に避けてください。

Q2 お風呂のお手入れポイントを教えてください。

A2

以下の3つのポイントを心がけて、日々のお手入れをお願いします。

①入浴後にお湯シャワ-→水シャワ-→からぶき。

→壁・床・浴槽を中心に、入浴後にシャワ-でサッと流すだけで、汚れのつき具合が大きく違います。

②常に換気を心がけましょう。


換気扇を回す時間は、5時間以上が理想です。窓・ドアを閉めた状態で十分な換気をすることがカビの抑制に効果的です。

③見えにくい裏側や下方のお手入れを怠らないようにしましょう。

→汚れは壁を伝って上から下へ落ちます。カウンタ-下や壁・ドアの下方は汚れがたまりやすいので、入念なお手入れを心がけてください。

豆知識

経年劣化によるケガや漏水を防ごう!!

経年劣化によるケガや漏水を防ぐために

①浴槽に飛び降りたり、物を落としたり、無理な力をかけないでください。
※浴槽のふちに立たないでください。
 
②浴槽に以下のような異常や変化があったら、直ちにご使用を中止いただき、取扱説明書をよくお読みの上お買い求め先にご依頼ください。
・浴槽の底面や側面、追い焚き口のまわりなどに、ひび割れやすじ状の模様が見られる。
・時間がたつと、浴槽にためた湯が減っている。
・浴槽に出入りする際、異音(ミシッ、ギシッなど)が出るようになった。
・追い焚き口の廻りにガタツキ、破損がある。

ひび割れ部分でケガをしたり、お湯や水が漏れ家屋に被害が出る恐れがあります。

※経年劣化による事故を防止し、浴室を安全にお使いいただくために、「住まいと設備のメンテナンススケジュールガイド」に記載の内容を参考に、定期的な点検を実施いただきますようお願い申し上げます。

長持ちさせる正しい使い方

①熱いお湯(60℃以上)を浴槽に入れないようにしましょう。
→浴槽の変形や変質のおそれがあります。
②追い焚きは循環口から10cm以上水をためましょう。
→空焚きによる浴槽の変形や火災につながることがあります。
③排水口に薬品や熱いお湯を流さないようにしましょう。
→排水口が破損して水漏れの原因となります。
④浴室内で毛染めをしないようにしましょう。
→浴室内の種々の部材の変色や劣化の原因となります。
⑤風呂水清浄剤ご使用の場合は、清浄剤の取扱説明書にしたがいご使用ください。
→浴槽の材質によっては変質するものもあります。
⑥入浴剤の種類によっては使用できないものもあります。取扱説明書にしたがいご使用ください。
→浴槽の変色や変質の恐れがあります。