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照明器具

電気設備―照明器具

現象1 ホコリや汚れが付着している

なぜこうなるの?(原因)

照明器具は静電気を帯びているため、ホコリを吸い寄せやすい。
ホコリや汚れが付着すると明るさが低下します。

メンテナンスを必要とする判断基準

照明器具の清掃は6ヶ月に1回程度実施してください。
※ダウンライト、シーリングライト、ブラケッなどの周りの天井材や壁材が黒ずむ場合がありますが、これはホコリが照明器具の熱により器具の周りに集中し、付着するためです。定期的なお手入れをおすすめします。

メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)

ホコリや汚れが付着すると明るさが著しく低下し、気づかないうちに、ムダな電気を消費していることになります。
※お手入れの際は、必ず電源を切ってください。通電状態で行うと、感電・ランプ破損のおそれがあります。

メンテナンスの方法

水または中性洗剤を含ませた布を用いて軽くふき取ってください。
※シンナー、ベンジン、アルカリ系洗剤でふくと変色・変質・強度低下による破損の原因となりますので、ご使用にならないでください。

現象2 照明器具が暗く感じる

なぜこうなるの?(原因)

蛍光灯ランプは、点灯するにしたがって口金から数センチほどのところから中央に向かって黒ずみが発生します。
このような現象が蛍光灯器具を暗くさせるひとつの原因となります。

メンテナンスを必要とする判断基準

ランプは定格寿命を超えたら、ランプ交換をする目安です。
点灯管付器具においては、点灯管が点灯可能回数を超えて、ランプが点灯しなくなれば寿命です。

メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)

ランプは寿命を超えて使用すると、チラつきや明るさの減退、不点灯を引き起こします。
定格寿命でのランプ交換や、LED器具への交換を行ってください。
※ランプ交換、器具交換の際は、必ず電源を切ってください。通電状態で行うと、感電や破損のおそれがあります。

メンテナンスの方法

照明器具に適合するランプを使用してください。
組合せが不適切な場合、過熱や発煙の原因となることがあります。
また、照明器具には寿命があります。古くなった照明器具については、LED器具への交換もご検討下さい。

よくある質問

照明器具全般について

Q1 照明器具から音が出るときがある。

A1

点灯中や消灯直後、プラスチックの伸縮により若干のきしみ音が照明器具から発生することがありますが、異常ではありません。

Q2 照明器具を点灯したらラジオに雑音が発生する。

A2

電波の弱い場所(山間部、鉄筋建物内など)では、室内アンテナ使用のテレビやラジオに画像の乱れや雑音などが発生することがあります。

Q3 照明器具を点灯したら、エアコンなどのリモコンが動作しにくい。

A3

照明器具のきわめて近くでは、他の機器(エアコンなど)のリモコンが動作しにくくなることがあります。

Q4 照明器具のリモコンが動作しにくい。

A4

天井、壁、床の色や材質により、リモコンの操作距離が短くなることがあります。
また周囲温度が低いと、点灯直後リモコンで切り替わりにくいことがあります。その場合は、しばらくしてから操作してください。

Q5 照明器具がなかなか明るくならない。

A5

蛍光灯はランプに風が当たったり冬場など周囲の温度が低い場合には、明るくなるまでに時間がかかったり、点灯直後にちらつきや移動縞(ムービングストライエーション現象)が発生することがあります。
ランプが温まりますと自然に収まります。

Q6 照明器具の点灯状態が勝手に切り替わったが、故障ですか?

A6

非常に短い停電が起こると点灯状態が意図せず切り替わる場合があります。
長時間使わないときは、壁スイッチ(壁スイッチがない場合はブレーカ)をOFFにしてください。

低誘虫効果について

Q7 低誘虫なのに、蚊が照明器具の中に入った。

A7

蚊、ゴキブリなど、光に誘われない虫には効果がありません。また設置した器具の周囲の光環境によって誘虫効果に差が生じます。

LEDについて

Q8 現在使用している照明器具にLED電球は使用できますか?

A8

白熱灯器具に電球型蛍光灯やLED電球に交換する際は、商品に適合しているかどうか、必ずご確認ください。
断熱施工(SB/SG㈵/SG/Sなどのマーク付)のダウンライトでは使用しないでください。ランプの温度が上昇し、短寿命の原因となることがあります。
●下記URL似て“誰にもわかるLED照明”を掲載しておりますので、ご参考にしてください。
www.jlma.or.jp/siryo/pdf/pamph/2020syoenebook.pdf
www.jlma.or.jp/siryo/pdf/pamph/2019syoenebook.pdf

豆知識

照明器具は家庭における消費電力量の第2位をしめており、その割合は全体の14%弱にも達しています。
産業分野では減っているCO2排出量も、家庭部門では思うように減少しておりません。より省エネ性能
の高いLED等の照明器具に取り替えることで、家庭での消費電力を減らすことができ、CO2排出量削減
につながります。(図1・2参照)


リビングやダイニングのシーリングライトやダウンライトなどは“調光”を上手に使って節電ができます。暮らしのシーンに合わせて調光すれば、ムダな明るさを減らすことになり節電ができます。(図3参照)

照明器具の寿命

1年に1回、「安全チェックシート」にて自主点検してください。点検せずに長時間使い続けると、まれに火災、感電、落下などに至る場合があります。