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住宅用火災警報器

設備全般―住宅用火災警報器

現象1 警報音が鳴らない

なぜこうなるの?(原因)

<電池式の場合>
電池が切れている。
 
<AC100Vの場合>
配線に異常がある。
停電している。
 
<ワイヤレス連動式の場合>
家電製品やOA機器のノイズを受けている。

メンテナンスを必要とする判断基準

定期(6ヶ月に1回以上)点検でチェックしても作動しない場合。

メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)

もしもの時に、正常に作動しなくなり、火災に気づくのが遅れる、もしくは気づかない。

メンテナンスの方法

取扱説明書にしたがって、お手入れしてください。

現象2 誤作動する

なぜこうなるの?(原因)

以下の事象により誤作動することがあります。
・調理時の煙
・加熱器などからの蒸気や湿気
・くん煙式殺虫剤
・スプレー式殺虫剤
・結露
・小さい虫やホコリ
また、ワイヤレス連動式の場合は家電製品やOA機器のノイズを受けて誤作動する場合があります。

メンテナンスを必要とする判断基準

火事などが発生していないのに、警報音が鳴る場合。

メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)

もしもの時に、正常に作動しなくなる、また火災に気づくのが遅れる、もしくは気づかない。

メンテナンスの方法

取扱説明書にしたがって、お手入れしてください。
 
くん煙式の殺虫剤を使用の際は、ポリ袋などで覆いをし、直接薬剤がかからないようにしてください。熱感知式の場合は、そのままご使用ください。

よくある質問

Q1 どこに設置すれば良いのか?また、設置箇所は正しいのですか?(既設物件へ設置の場合)

A1

消防法では、「全ての寝室」と「階段」に設置することが義務付けられています。その他の部屋については、各市町村の条例に基づいて取り付けてください。

Q2 検定マークは何?

A2

住宅用火災警報器には国の定める技術上の規格があり、その規格に適合する製品には検定マークが表示されています。

Q3 設置しない場合の罰則はあるのですか?

A3

罰則はありません。しかし、住宅用火災警報器の目的は、何よりも火災から大切な家族やご自身の命を守ることにあります。罰則が無いから付けなくてもいいのでしょうか?いやいや、「大切な家族とご自身のために」住宅用火災警報器を早期に設置しましょう。

Q4 火災報知器はどれくらいの効果があるのですか?

A4

消防庁において、実際の住宅火災における被害状況を分析したところ、住宅用火災警報器が設置されている場合は、設置されていない場合に比べ、被害状況が概ね半減した結果となりました。

豆知識

煙感知式

警報器内部に煙(減光率15%程度の濃度)が入ると、発光ダイオードの光が煙の粒子に反射して受光部に届き、警報を発します。 ※設置場所:寝室、廊下、階段、居室など

熱感知式

警報器内部の感熱素子が、ある一定の温度(約65℃相当)に達すると、警報を発します。
注)周囲温度や温度上昇のスピードによって感知タイミングにばらつきがあります。
※設置場所:台所 注)台所に煙感知式の設置を義務付けている市町村もありますので、所轄の消防署にご確認ください。

住宅用火災警報器設置について

住宅火災による犠牲者(特にお年寄り)が年々増加し、特に火災に気がつくのが遅れたことに原因がある事が住宅火災全体の4割にあたります。
火災の初期段階で気が付き、早急に消化活動を行い、避難をしていれば犠牲者を出さないで済むようなケースも数多く存在します。このような不幸な出来事が多く発生したため、消防法を改正する法律が公布されることになりました。

平成18年6月からの施行では、日本全国全ての住宅に対して住宅用火災報知器等の設置が義務付けられました。今後、住宅火災の増加を未然に防ぎ、犠牲者を減らす事を最大の目的として火災報知器などの防災機器を「設置、管理、維持」しなければならないということが消防法により定められ、義務化されることになりました。また、同時に火災報知器の設置基準・管理基準なども定められました。
*住宅用火災警報器は最大10年を目安に交換をおすすめします。