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Part4 06 外壁/全般(お手入れ、日常点検)

外壁/全般(お手入れ、日常点検)

黒ずんだりして汚れが目立ち美観上気になる場合水洗いをすることをお勧めします。水洗いの際には、高圧洗浄やスチーム洗浄は外壁材を傷める恐れがありますのでお避け下さい。

現象01カビ・藻による汚れ 5年頃

なぜこうなるの?(原因)

藻やカビは、適度な水分温度などの環境が整えば外壁の種類に限らずどこでも発生します。藻は光合成によって必要な栄養を補給できますが、カビは必要な栄養分に付着して栄養を補給します。しばしば黒い色を見かけますが、これは藻にカビが生えたものと思われます。いずれにせよ、自然現象であり、メーカーを問わず同じ現象が発生しております。あくまでも品質に問題はないことをご理解ください。

外壁をしっかり水洗い

常に風雨にさらされている外壁は、砂やホコリなどが付着しやすい部位。そのままにしておくと黒ずんでくることがあるので、お手入れが必要です。定期的に水洗いして汚れやホコリを取り除きましょう。

キッチン換気扇の排気口付近は念入りに
●作業時間 30分
●準備物 ホース、スポンジ、中性洗剤

キッチンの換気扇の排気口付近は、油で汚れてしまうことも。その場合は汚れた部分に薄めた中性洗剤をかけて、汚れが浮いてきたらスポンジなどでこすります。その後必ず洗剤を洗い流してください。

藻・カビはなぜ生えるのですか?

カビが発生する要因として、養分と湿度・酸素・水分が関係します。湿度と水分に関しては、外壁塗膜の劣化により壁表面の防水性が低下して、壁の含水率が高まることに起因します。また、養分に関しては、塗膜に含まれている有機成分が関係します。外壁に隣接する植栽の影響や、外壁周辺部に物を置いている場合など通風が良くないケースでもカビが発生しやすくなります。カビや藻は理論的には以下のような過程で発生します。

自然界のカビは約45,000種類あり、空気中に浮遊する胞子が成育条件に合うところに付着してカビが発生します。このうち、50種類のカビが家に着くといわれています。
◎黒カビ(黒色麹菌)/アスペルギルス群
◎青カビ/ペニシリウム菌
◎赤カビ(土壌菌)/フザリウム菌
カビの処理

やわらかいブラシを使って水洗いすることなどにより、表面のカビを除去できても、数ヶ月で再発するかもしれません。こすりすぎると塗膜自体を傷めてしまい悪影響が生じかねませんので、加減しながらクリーニングしてください。
ワイヤーブラシの使用は塗膜の欠損を招きますので避けてください。塗膜が薄くなればその部分の防水性も低下してしまいます。逆に含水率を高めてしまう結果となり、微生物の再発の確率が高くなります。
塗膜の下地処理として、除菌材を塗布してから、植物性のバイオ洗浄液での洗浄をするのが効果的です。カビは壁面の深部に及んでいる【菌糸】を処理することが大切です。そのうえで防カビ性の塗料を塗ると効果的です。